富士山が噴火する。
いやいや、富士山は噴火しないよ。
様々な声があります。
現代の見解をしっかりお伝えしたく、くわしく調べてまとめてみました!
- 富士山って噴火するの?
- 富士山の最後の噴火はいつ?
- 地震ってどうやって起こる?
そのあたり紹介していきます!
是非最後までご覧ください。
もくじ
富士山が噴火しないと言われる理由は?真偽を調査!
さっそくですが、富士山は噴火しないと言う説が一部であります。
結論から言うと、
富士山はいつ噴火してもおかしくありません!
その理由を解説します。
必ず読み進め、知識を得て、備えていきましょう!
自然災害が相次ぐ昨今。そんな中、新たな災害リスクとして浮上しているのが「富士山噴火」です。
ここ20年ほど前から富士山噴火の予兆とされる「低周波地震」がときおり発生しており、火山専門家の間では危機感が募っていると言われています。
低周波地震って何?という疑問を解決しながら、富士山噴火のリスクについて紹介していきます。
火山の予兆ともいえる「低周波地震」とは
ここ十数年ほどの間、多くのメディアで富士山噴火の可能性が取り沙汰される機会が増えていますね。
その要因は、富士山の地下深くで起きている「低周波地震」というものが原因だとか。
そもそも「低周波地震」とはどんなものなのでしょうか。
低周波地震とは、非常に小さな地震です。
近くに住んでいる人も感じられないので、微弱な地面の揺れも逃さず記録できる地震計を用いて初めて観測できるようなもの。この地震は、火山の中で、しばらく休んでいたマグマの活動が始まったときに起きるとされています。
「低周波地震」は、我々が日常で経験している「有感地震」と呼ばれる高周波の地震とは違い、地下にある液体など何かがユラユラと揺さぶられた場合に起こるのが特徴です。
そして、富士山では、この低周波地震が、山頂の地下 15キロメートルくらいの位置にあるマグマだまり上部でときおり発生しているといわれています。
富士山でこの低周波地震が起きた場合は、火山の研究者がまず考えるのは『これがマグマの動きと関係している場合、将来の噴火につながるかもしれない』ということです。
だから、低周波地震が観測されたときは、一瞬緊張するそうです。
さらに言えば、富士山で起こる低周波地震は、富士山の噴火予知の際に最初に活用されるものでもあります。
…低周波地震は、いわば噴火の予兆ともいえる存在なのでしょうね。
次に富士山の噴火に至るメカニズムを紹介します。
富士山噴火のメカニズムを紹介!
鹿児島の桜島のようにいまも噴火が目視できる火山とは違い、「富士山が噴火する」と言われても、いまいちピンとこない人は多いはず。そこで、低周波地震から富士山噴火に至るまでのメカニズムを紹介します。
現在、富士山の地下約20キロメートルには、高温マグマで満たされた『マグマだまり』があります。
ここには約1000度に熱せられた液体マグマが大量に存在します。
それが地表まで上がってくると噴火が始まります。
この噴火の前の前兆現象として真っ先に起こるのが、先ほどご紹介した『低周波地震』です。
そして、低周波地震の後、仮に内部にあったマグマが上昇してきた場合、火山の通り道である「火道」の途中がゆさぶられて、再び地震が起きます。
こちらの地震は、人が感じられるようなガタガタ揺れるような『有感地震』であり、バリバリと岩盤が割れるような『高周波』地震でもあります。
なお、地震の起きる深さはマグマの上昇にともない次第に浅くなってゆくので、どの深さで地震が起きたかによって、マグマがどこまで上がってきているかが分かります。
その後、さらに噴火が近づくと「火山性微動」という細かい揺れが発生。
この揺れこそが、マグマが地表に噴出し、噴火スタンバイの状態になったサインになります。
つまり!
- 低周波地震が発生
- マグマが上昇
- 火山性微動という細かい揺れが発生
が噴火までの道筋なのかな?と考えます。
まだ、マグマが上昇している様子は観測されていないそうですね。
富士山は噴火しない。と言われる理由が実はここにあるかも?次で紹介します。
富士山が噴火しないと言われる理由はこれ!?
富士山噴火を予測させる現象は、現在起こっているのか調べたところ、噴火しないと言われてしまう理由を発見。
しかしそれは、安易な考えであることもお伝えします!
最後まで読んでいただきたいです。
実は、2000年の秋ごろから、富士山の予兆といわれる低周波地震が月に100回以上起こっています。
この頻度は、以前に比べると10倍ほど高い。
幸いなことに、年明け以降、低周波地震の活動が止んでおり、富士山の地下でマグマが無理やり地面を割って上昇してくる様子はありません。
→これが今は噴火しないと言われている理由なのかもしれません。
ですが、いつ活動を再開しても不思議ではありません。決して、油断はできません!
現在は落ち着いているとはいえ、300年もの長いあいだマグマを溜め込んだ「噴火スタンバイ状態」の富士山では、いつ「噴火の予兆」が始まるとも限りません。
自衛のためにも、もし富士山が噴火したらどうなるかというシミュレーションを、各自が行っておくことは最低限必要な防災対策と言えるのかもしれませんね。
富士山が最後に噴火したのはいつ?南海トラフとの関連がヤバい!
「富士山噴火」の歴史について紹介します。
直近で富士山が噴火したのは、今から300年以上前の「宝永噴火」です(発生年月日:1707年12月16日)
この宝永噴火によって排出された火山灰は、なんと遠く離れた江戸まで届いたとされております。
そして、降り積もった火山灰によって農耕地が耕作不能となり、また河川氾濫などの二次災害を引き起こすなど、各地に甚大な被害を与えました。
「富士山噴火」と「南海トラフ」の恐ろしい関係性
ここで注目して頂きたい点は、この「宝永噴火」が起こる49日前には、南海トラフを原因とした「宝永地震」(推定M8.6)が発生している点です。
南海トラフを起因とした大地震により富士山の火山活動が活発化し、やがて「大噴火」へと繋がる…
地震と噴火という未曽有の災害が、いっぺんに日本を襲う危険性があるのです。
しかも、国の地震調査委員会の研究によりますと、南海トラフでマグニチュード8~9の巨大地震が今後30年で起きる確率は、70~80%とされております。
平均発生間隔が88.2年というデータもあることから、南海トラフを起因とする大地震がいつ発生してもおかしくない状況と言えます。
【引用】https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k_nankai/
また富士山においても、2011年3月15日(東日本大震災の4日後)に震度6強の直下型地震が富士山周辺で発生し、富士山の火山活動が活発化されたのではないか、との声もあります。
従って、「富士山は噴火しない」と楽観的に考えることは難しいと言えるでしょう。
もし「富士山噴火」が現実となったら…
それでは、もし「富士山噴火」という最悪のシナリオが起こった場合はどうなるのでしょうか。
2020年4月7日に政府の検討会によって公表されたシミュレーション結果は以下のとおりです。
1707年の12月、富士山で2週間余り続いた「宝永噴火」と同規模の噴火が発生し、今の首都圏に火山灰が集中して降った場合、都市機能はどうなるのかを国の検討会がシミュレーションした。
その結果、火山灰は噴火からわずか3時間で、神奈川県や東京の都心、千葉県、埼玉県にまで達し、微量の火山灰によって各地の鉄道の運行システムに不具合が発生、運行が停止する。
さらに視界の悪化により車の通行が困難となって、首都圏の広い範囲で交通機関がマヒするおそれがあるとしている。
雨が降っている場合には、電気設備に火山灰が付着し東京の都心でも停電するおそれがあるほか、通信や上下水道が使えなくなるおそれもある。
【引用】TEAM防災ジャパン https://bosaijapan.jp/
噴火と聞くと、「噴石」や「泥流」と呼ばれる土砂の流れによる被害をイメージしがちですが、こうした「火山灰」による被害が想像以上に深刻になります。
しかも、南海トラフを起因として富士山噴火が発生した場合、地震による被害と噴火による被害で、大パニックになることは容易に想像されます。
こうした背景を踏まえ、私達は地震に対する備えはもちろんのこと、噴火に対する備えも十分にしておくことが必要です。
富士山が噴火しないと言われる理由はなぜ?過去最後の噴火はいつ? まとめ
以上、今回は「富士山が噴火しないと言われる理由はなぜ?過去最後の噴火はいつ?」についてまとめてみました。
「富士山」は前回の噴火以降、約300年間もの間マグマを溜め続けていると言われております。
溜まり続けたマグマが一挙に放出された場合、ハイテク化された現代においては、江戸時代とは比較にならない位の大損害がもたらされるでしょう。
そうしたリスクを少しでも軽減するためにも、私達は正しい知識を身に着け、日頃より対策を講じて参りましょう。
噴火しないと言われていたのひと昔前のお話です。
いつ噴火してもおかしくない。それが現代の見解!
少しでも読んでいただいたみなさんに届いていれば幸いです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。